FACTORY  INFORMATION
晃成製作所が誇る独自の製造ラインです
■STEP.1 企画、デザイン 



 新しい企画がスタートするとまずはクライアントの要望に基づきコンセプト他あらゆる懸案の整理を行います。
 与えられた予算の中で最高のモノ造りを実現するためにはデザインのみならず各種素材、パーツも膨大な選択肢の中から最適なモノをチョイスします。これらのコ−ディネート能力がメーカーの懐の深さでもあります。
 卓越したデザイン、企画力に加え世界中に張り巡らした当社自慢の部材調達ルートが物を言います。

 デザイン画でOKが出るといよいよ形造り入っていきます。

■STEP.2 設計



 デザイン画に基づき今度は立体的な造形の設計を行います。当然設計は高性能のCADで行います。要所要所に経験から導き出された設計ノウハウが隠されており、単純に見た目通りに設計してもなかなかうまくいきません。このあたりが時計造りの奥の深さです。
 設計の単位は1/100mmで図面上には2400だとか1850だとか言う数字が飛び交いますがこれは2.4cm、1.85cmの意味でなれない人は頭が混乱します。でも1/100mm単位でのみ成立するのが時計造りの基本。ムーブメントに至るとさらなる精度の上にのみ成り立つミクロの世界です。
 
 設計されたデータはコンピューター制御のNCマシンにプログラムされいよいよ加工が始まります。

■STEP.3 ワイヤ−カット



 加工はいくつかの方法がありますが当社では高額な金型製作を必要とするプレス加工よりも一つ一つ削り出して形造る切削手法をメインにしています。切削の効率を高めるためにまずは大枠の外形をワイヤ−カッタ−で金属板から切り出していきます。真鍮製のワイヤ−に断続的に流れる電流が素材との間にスパークを起こしあらゆる金属素材を滑らかにカットすることが可能となります。
 大量生産式のプレス加工だと見る見るうちに成型が出来ていきますが、このワイヤーカットは手間暇の掛かる作業となります。しかしこの前段階の地道な工程が丁寧なモノ造りのスタート地点となるのです。


 大枠が切り取られると今度は細かい細部を切削するNCマシニングの工程に入ります。
■STEP.4 NCマシニング



 当社に数種類の高性能NC切削機器が設置されています。
 1/100mmでプログラムされた図面に従い時計を支える側の台座が多方向に動くとともに、加工部分に応じて機械が最適のドリルを自動的に持ち替え、あらゆる面を精密に加工していきます。曲面、平面から模様、石止めの立て爪まで1台に台の機械が仕上げます。
 
この後は各種の補足加工、サイズ点検などを経て外装仕上げの段階(研磨、メッキ工程など)に進みます。

■STEP.5 各種加工



 前段階のNCマシニングでほぼ完成型に近づいていますが実はここからが大事な工程です。コンピュ−ターは確かに図面に忠実に加工しますがそれがイコール最高の仕上がりとはいえません。理論や理屈でなく実際の加工面の善し悪しは最終定期には人間の感覚に委ねられます。
 熟練した匠達の手先のかすかな感触だけを頼りに最も原始的な加工器具によってのみ成し遂げられる完成型、これこそが最新鋭機機と匠の技の融合なのです。
 バネ棒のセット小穴など往年の加工機機もまだまだ現役で最後の加工工程に加わります。

 ケースの加工が終わったら、研磨、メッキ仕上げを経ていよいよ組み付けラインに進みます。
■STEP.6 文字盤印刷



 当社の人気オリジナルサービスである「オンネーム」。
お客様の名前などを1枚ごとに文字盤に印刷します。現在の文字盤印刷はほとんどがオートメーション化されていますが、当社は1枚づつ人間の手で印刷を行うラインを大切に守り通しています。このために画一的なモノ造りでなく本当にユーザーのニーズに沿った商品製作が可能となります。
 
季節、天気、湿度によってインクの濃さや押す力を加減するなど、一人前に文字盤を印刷できるようには、短くても10年は掛かります。今後もこの印刷ラインは当社の財産として受け継がれていきます。
■STEP.7 組み付け 



 ケ−ス、各種パーツ、ムーブメントなど全ての材料が揃ったらいよいよ最終段階、組み付けの開始です。
 当社の組み付け専用ルームは常に清潔に管理され各種の工具、器具が完備されています。専門技術を習得したスタッフが1ケ1ケ丁寧に組み立てて行くさまは厳粛ささえ感じます。もちろん販売済みの商品のアフタ−サービスもこの部署が責任を持って対応します。
■STEP.8 検査



 組み付けが完了したらいよいよ最後の工程、各種検査です。
機械式ムーブメントなどは1台づつ姿勢差(時計の置く向き)別に精度を測定します。規定の誤差に収まらない角度が一つでもあると再度調整を煮詰めます。
 また防水機能のあるモノは専用防水検査器によって1台づつ厳重なチェックを行います。

 こうして最終検査を終えて晴れて時計は完成、あとは出荷を待つばかりです。